私たち日本財団は、設立以来50年以上にわたり、社会をよりよくする活動を推進してきました。
社会問題への取り組みは、近年、大きく様変わりしています。地球規模の環境問題や資源問題、食料問題など、一国では解決できない課題が増えるとともに、国内では、高齢化やコミュニティの希薄化、育児環境など、自治体や公的機関の対策だけでは不十分な問題が次々とあらわれています。その一方で、NPOや企業のCSRなど、課題解決に取り組む新たな力、新たな潮流が生まれてきました。東日本大震災以降、市民の社会参加意識もかつてないほど高まっています。
日本、そして世界。117の国々で社会貢献活動の最前線を走ってきた豊富な経験とネットワークをいかして。日本財団は、あらゆる立場を超え、組織・人材・ノウハウ・資金をつなぎ、社会に「化学変化」をよびおこすハブになります。
たとえば、市民にもっと気軽なドネーションのしくみを。たとえば、企業にCSRのコンサルティングを。たとえば、複数のNPOを横断するプロジェクトを。
人を、団体を、活動をむすぶことで、ソーシャルイノベーションの輪を次々とひろげ、「みんなが、みんなを支える社会」をつくっていく。それが、次の時代に向け私たち日本財団の目指すものです。